• カトリックの教え

6月『勤勉』

 「勤勉」とは、勉強や仕事に一生懸命励むことです。勤勉の対義語は「怠惰(たいだ)・怠慢(たいまん)」。仕事や勉強をサボること、いい加減にやることです。外国人からは、日本人は真面目で勤勉だというイメージがあるそうです。確かに日本人にとって勤勉や努力は美徳とされています。勉強や仕事に励み、努力することを継続できる人とできない人の違いは何でしょうか。それは、明確な「目標」や「目的」があるか無いかだと思います。私たち人間は、目標や目的がないままに、ただ頑張り続けるというのは無理です。


 真面目で努力することは、十分価値のあるものですが、現代ではそれだけなら物足りないと感じられているのではないでしょうか。ただ単純に同じことを繰り返す。ただ単純にやるべきことを実行する。真面目で努力する人なのかもしれませんが、何かが足りない気がします…。何が足りないのか…それは「効率を上げるための工夫」や「より成果を出すための試み(チャレンジ)」ではないでしょうか。このような工夫や試みを取り入れながら勉強や仕事に一生懸命に励むことが現代の「勤勉」であり、このような勤勉さを持っている人が現代社会に求められる人材だと思います。世界中の成功者や偉人と言われる人たち、その多くはきっとこのような勤勉さを持っていたに違いありません。

 6月のモットーは「勤勉」です。目標・目的を明確に持ち、工夫や新たな試みを取り入れながら勉強や仕事に励んでみてはいかがでしょうか。