• カトリックの教え

令和5年度2月モットー『剛毅』

今年7月3日に発行される1万円新紙幣に肖像として印刷されるのが偉人と称される渋沢栄一(1840〜1931年)。

2021年の大河ドラマ「青天を衝け」(せいてんをつけ)の主人公でも有名になった剛毅の人だ。


彼は、「日本資本主義の父」とも呼ばれ、官僚、実業家、慈善家として、日本の近代化に多大な貢献をした。
明治時代に新政府の一員として改革に取り組み、その後実業家となり、第一国立銀行(今のみずほ銀行)をはじめ、東京ガス、東京海上火災保険、田園都市(現東京急行電鉄)、京阪電気鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビールなど、さまざまな500以上の企業をつくっていった。


“自分の利益を求めるのではなく、みんなの利益を考える”渋沢がとても大事にしていた考え方だ。


だから、仕事がなくて困っている人や親をなくした子どもたちのための施設や、病院、日本赤十字社などをつくる手伝いもしたし、東京女学館、日本女子大等の女子教育、早稲田大学等の私立学校等の設立、運営、支援等、600を超える社会的事業にも尽力した。


今月のモットーは「剛毅」。
「すべきことをすぐに実行する意思力」と言い換えても良いだろう。後回しにせず宿題、勉強や仕事を果たす。バスや電車で、お年寄りや体の不自由な人に席を譲るなど、毎日出くわす小さな機会を活用していきましょう。


『意思。精力。模範。果たすべきことは果たせ。ためらわず、人目を気にせずに。』

(「道」10番 聖ホセマリア・エスクリバー著)