- カトリックの教え
令和6年度12月モットー『寛大』
「寛大」は、心が広く、他人の過ちや弱さに対して理解を示し、許すことができる姿勢を指します。
この概念は、他者を受け入れる心の柔軟性と深い共感力を含んでおり、日常生活や人間関係において重要な役割を果たします。「心が広い」とも言います。
人の心は見えませんが、寛大な人はちょっとした微笑み、優しい仕草、愛情を注ぎ、周りにいる人を幸せにします。つまり、人の立ち居振る舞いとなって現れるのです。
他人から愛される人は、普段からこの徳を無意識に実行しているのです。
周りを見回してみてください。身近な所に寛大な人を見つけることができそうです。ゴミが落ちていたらすぐに拾ってゴミ箱に入れている。困っている人を見かけたら話しかけ助ける。手伝いを頼まれたら喜んで果たす。他の人が楽になるように気遣う。助けが必要な人のためにお金や自分が持っているものを差し出す。
寛大であることは簡単ではありません。特に、感情的な状況では、自分自身をコントロールする力が求められます。しかし、寛大さを実践することで、他の人だけでなく自分自身にも良い影響をもたらします。心がいろいろな縛りから解放されより自由になるからです。
「あの貧しいやもめがほんの少しのお金を献金箱に入れた時の、イエスの御眼差しの輝きを見ただろう。与えることのできるものを与えよ。功徳は、多いとか少ないとかではなく、与える心にあるのだ。」(聖ホセマリア、『道』829番)