• カトリックの教え

令和4年度11月モットー『秩序』

 自分がやるべきことや、本当にしたいと思っていることをすることが、なかなか難しい時代になりました。例えば、休日に「勉強がしたい」「本が読みたい」「スポーツをしたい」と思っていても、いつの間にかYouTube、TikTok、SNS、ゲームなどに時間を取られてしまい、やりたかったことができなくなるからです。


 スマホやタブレットにある様々なアプリは、多くの人に長時間利用してもらうために、叡智を集めて開発された物なので、一度やり出すと、ずるずると時間を取られ、生活の秩序を乱されてしまいます。


 11月のモットーは「秩序」です。「秩序」を辞書で調べてみると、「物事の正しい順序・筋道」とあります。


 起きる時間、寝る時間、やるべきことをする時間が計画通りに守れていれば、そこには時間の「秩序」がありますが、やるべきことができていない場合は、時間の「秩序」があるとは言えません。「秩序」は「物事の正しい順序」のことなので、何も考えずに秩序を保つことはできません。まず、あるべき順序は何なのかを考え、計画を立て、それを実行に移していく強い意志が必要です。簡単なことではないので、何度も失敗しながら、根気よく改善していく必要があります。


 これは、自分にとって本当にやりたいことや、やるべきことを成し遂げて、なりたい自分になるための戦いでもあります。諦めずにやり続ける価値があります。


 「生活の計画を立てていなければ、決してきちんとした人間にはなれないだろう。」(「道」76 ホセマリア・エスクリバー)