• カトリックの教え

2月『剛毅』

 小学校では、いよいよ縄跳び大会が近づいてきました。大会が近づくと、いつもある卒業生のことを思い出します。
この卒業生は、難しい跳び方や三十秒で何回跳べるかといった課題を他の児童が次々とクリアしていくなかで、抜きん出て縄跳びが上手なわけではありませんでした。最初は二重跳びも得意ではなかったと思います。ただ、彼は大会を控えたシーズンが終わっても、黙々と練習し続けていました。また、縄も二重跳びで最も縄を回し易い、頭上ギリギリの長さのものと、あや跳びや交差跳びで使う縄との二種類を常に用意し、練習していました。私が知る限り、縄を使い分けるのは彼が最初でした。
そして、ある年、ついに彼は三十秒での二重跳びの回数で校内記録を達成したのです。これは、彼のこだわりの賜物、努力の結果だと思います(なお、記録は現在塗り替えられています)。

 「意志、活力、模範。果たすべきことは、ためらわず、人目を気にせず、果たしなさい。」「障碍を前にして、成長しなさい。主の恩寵が不足することはない。」(聖ホセマリア・エスクリバー)

 今月のモットーは「剛毅」です。何か上手くいかないことがあったらあきらめてしまったり、二~三日続けて無理だと思ったことはないでしょうか。私はこうした類のものを沢山持っています。これを機に、今月はその中の一つと向き合ってみようかと思います。