• カトリックの教え

1月『清貧』

 今月のモットーは「清貧」です。ものを大切に使う、長持ちさせる、無駄なものを買わない、ものに執着しないなどの徳の習得を目指しています。
 ものを大切にする第一歩はものに名前を書くことではないでしょうか。学校にはいろいろな落としものがあります。名前が書いてあれば、すぐに持ち主に返すことができます。しかし、名前のないものは、本人が探しに来ない限り返すことができません。持ち主を探すために各教室に回覧することもありますが、それでもわからないことがあります。そのため、まだまだ使えるのに落とし物箱に入れられて、やがて処分されることになります。落としものたちからすると、この終わり方は、かなり「無念な」終わり方と言えるでしょう。


 物を大切に使って、長持ちさせることも「清貧」の大切な要素です。しかし、ものを大切に扱えるようになるには、ある程度、心身が成長してないといけないようです。低学年のときは、ものをしっかり持つことができなかったり、周りが見えていなかったり、落ち着きがないために、ものを壊してしまうことがあります。しかし、成長するにつれてだんだんていねいに扱うことができるようになってきます。ですから、ものを大切に扱えるかどうかで、その人の成長の度合いがわかるとも言えます。ものを乱暴に扱っている自分に気づいたら、これは自分が成長する機会だと思って、もう少し優しくていねいに接するようにしてみましょう。