- カトリックの教え
令和3年度7月『友情』
「つん・つん」
寝ている生徒を起こしに行こうとした時、隣の生徒がすかさず寝ている生徒の腕を鉛筆でつついて起こしました。寝ていた生徒は「なに?」というような機嫌悪い顔で、起こした生徒に目をやり、起こした生徒は素知らぬ顔をしていました。些細な日常の中でも、さりげなく友達を助ける素晴らしい場面を見ることがあります。
また、絵本の世界でも素晴らしい「友情」が展開されています。
「スイミー」をご存知ですか?知らない人もいるので、簡単にあらすじを書きます。
ちいさな赤い魚の兄弟たちのなかで、1匹だけ真っ黒の魚の「スイミー」がいます。
大きなマグロがやって来て、兄弟の魚たちを飲み込んでしまいます。逃げられたのはスイミーだけ。けれど、海の中にはくらげやいせえび、いそぎんちゃくなどいろんな生き物がいます。そんな中見つけた、スイミーにそっくりな小さな赤い魚たちに「遊ぼう」って誘っても「大きな魚に食べられるから」と岩陰から出て来ません。
スイミーは考えて・・・皆で大きな魚のふりをして泳ごうとみんなを誘います。赤い魚たちの中でスイミーは目になって、みんなで力を合わせ大きな魚を追い出しました。 スイミーは少しの勇気をもって、小さな魚たちを助けてくれました。友情にも様々なアプローチがあると同時に、少しの勇気が必要だと思います。君たちの周囲を見渡してください。困っている人、元気がない人いませんか。そんな時は、あなたの思いやりという言葉で笑顔にさせていきましょう。