• カトリックの教え

令和7年度6月モットー『勤勉』

テスト勉強を頑張らないと、と思い机に向かったが、部屋の掃除で時間を費やしてしまう。

これは多くの人が経験したことがあることではないかなと思います。もちろん、掃除は大切なことで、少し大げさですが世の中をよりよくすることができたのは事実です。しかし、勉強すべきときに別のことをしてしまうのはできれば避けたい。学校で学習計画を立てていた時のイメージとは異なりますよね。


一説によると、誰しも経験のあるこの行動は、テスト勉強という複雑なプロセス「(テスト範囲の確認→内容をざっと思い出す→勉強すべき内容の取捨選択→どの問題に取り組むか決める→取り組む)×科目数」に対して、掃除というプロセスが単純で、達成感を得やすいことをついつい選択してしまうからだそうです。


 一方、勉強は達成感を得ることが難しいかもしません。学習内容をすぐに習得できるわけではありませんし、努力した分そのまま点数になるというものでもありません。しかし、長い目で見ると勉強は、大きな達成感を得るための欠かせない手段だと思います。


ある人が事をなそうとしている。ただ信じている世の中の仕組みが真理とは異なっていた。この場合、いくらその目的が正しくてもその取組みはうまくいかないでしょう。知識を世の中や自然の本当の姿に近づけていくことは、世の中をよりよくしたいという純粋な思いの力強い後押しになると思います。真理にかなった正しい手段と正しい目的がそろった上でひたむきに取り組むことができれば、大きな達成感を味わう日も近いでしょう。