- カトリックの教え
令和6年度5月モットー『敬愛』
ある先輩をとても尊敬している友達がいました。
その先輩は人柄がすばらしく、勉強もよくでき、ユーモアもある人でした。その友達はと言ったら、どこか不安や不満をいつも持っていて周りのことはあまり考えられないような性格の持ち主でした。
友達はその先輩と時間を過ごしたり遊んだり悩みを相談したりしていました。その友達は先輩の良いところ、すごいところをいろいろ私に教えてくれました。とにかくその先輩のことを尊敬している様子でした。
私の友達が、先輩が喜ぶためにたくさんの時間をかけてお別れ会の準備をしていたのが印象的でした。その友達は先輩のことを本当に尊敬し、愛していたと思います。
先輩と長い時間いっしょにいたからでしょうか、いろいろな欠点を持っていた友達もだんだんと変化していくのが見えました。先輩のように、おおらかになった面があったり、他の人のために寛大に時間を割いたりするようになったりしてとてもいい人になっていました。
「敬愛」という徳は周りの人を尊敬し、それを示す習慣のことといえます。この徳によって周りの人は居心地の良さを感じられるようになると思いますが、この徳を持っている人にも善いものがあたえられます。それは上記で述べた友達のように、敬愛している人から良いものをどんどん吸収できるということです。
敬愛する習慣のある人は、周りの人の尊敬できる点を積極的に見ようとするため、その人の良いところを学びやすくなります。そして、いつのまにか敬愛していた人の持っている徳の点で大きく成長します。
「この人はすばらしい!」と思う人から「ちょっと苦手だな・・・」という人まで、どんな人でも良いところがあるはずです。周りにいる人みんな、マリア様、イエス様を私たちがより尊敬できるように、より大切にできるように神様に助けを願いたいと思います。