• カトリックの教え

令和6年度3月モットー『感謝』

 サッカーの世界最高峰のプロリーグの一つ、プレミアリーグをご存じでしょうか。

これはイングランドのプロサッカー1部リーグのことですが、ここに世界中から国を代表する選手が集まってきます。今季、現在(2025年2月19日)このリーグで最も点を取っている選手は、モハメド・サラーというエジプト代表の選手です。

この選手のプレーは圧巻です。身長は175センチと小柄ですが、スピードがあり、繊細なタッチのドリブルで相手をかわし、とにかくゴールを決める。圧倒的なエースストライカーです。


 この選手のプレーには目を引くものがありますが、実はもう一つ目を引くものがあります。それは、ゴールを決めた後の彼の行動です。

彼はイスラム教徒であり、ゴールを決めた後に手と顔を地面に平伏し、神様に感謝します。世界最高峰のリーグでゴールを取ったなら「自分はすごい!」と有頂天になってもおかしくないですが、彼は謙虚に神様に感謝します。ゴールにたどりつくまでの過程、同じピッチに立っている選手のがんばり、支えてくれている家族や監督やその他多くの人、それらすべてを与え、この最高の瞬間を味わえるようにしてくれた神様に多くのことが感謝できるのでしょう。


 感謝する人は周りの中にいる自分を意識し、周りの人との絆を強めます。自分のおかげと有頂天になる人は自分のことしか見えず、周りとのつながりを意識できず孤独になります。独りの道をたどる人は勝利の喜びも一人でしか味わえませんが、感謝する人は、周りの人たちや神様とともにおおいに喜ぶことが出来ます。神様、家族、友達、教職員、草刈りをしてくれている方、その他大勢の人たちにまでたくさんたくさん感謝しましょう。