• カトリックの教え

令和6年度2月モットー『剛毅』

剛毅

 剛毅(時に勇気とも訳されますが)は誰もが持ちたい徳であることは皆さんに納得していただけると思います。

一般的には戦争の場面がこの言葉の意味を説明するのに使われたようです。

聖ホセマリアはこの言葉を内面での戦いの場面で好んで用いていました。

内面での戦いとは要するに自分との戦いということです。確かに恐れを抱くような場面こそ、それに打ち勝つ剛毅が試されるといえそうです。

聖ホセマリアは、こういった普通の生活における自分との闘いの場面で、剛毅の徳を磨いて、剛毅の人になることを励ましていました。

この徳を磨く機会は沢山あります。例えば、決めた時間に起きることから初めて、怠惰に負けず時間を守って行動すること。気分に負けず誰にもにこやかにあいさつすること。一時の激情に負けず穏やかにしていること、発言したい気持ちに負けず最後まで聞くこと。自己嫌悪感に負けず切り替えて前進すること。利己主義に負けず相手のことを考慮すること。居心地のいい自分の世界にとどまりたい気持ちに負けず現実を受け入れること。

ここで、負けず、という風に表現しましたが、これは生活の各場面で戦いがあるということを表現するためです。こういう小さな戦いで剛毅を要請していくことで、剛毅の人になっていき、もっと大きな剛毅を要求される場面に出くわしても、恐怖心や怠惰に負けずに行動する人に育っていくことになるはずです。

例えば今月は起きる時間を守ることを通して、自分に打ち勝つ経験を積み重ねていくのはどうでしょうか。