- カトリックの教え
令和6年度1月モットー『清貧』
2004年に環境分野でノーベル平和賞を受賞したケニア出身のワンガリ・マータイさん。
この方が環境を守る世界共通語として日本語の「MOTTAINAI(もったいない)」を広めることを提唱し、国内外で「もったいない」という言葉が注目を浴びました。『清貧』という言葉にはこの『もったいない』精神が含まれています。
聖ホセマリアは言いました。「真の清貧は、持たないことにあるのではなく、執着しないこと、物に対する支配権を自発的に放棄することにある。だから、実際には富んでいても、貧しい人がいるし、またその反対の場合もある」(『道』632)
「忘れないでほしい、必要なものを少なくする人ほど多く持つ者である。自分から必要なものを作り出してはならない」(『道』630)
つまり、「清貧」は「貧困」とは違います。「貧困」は状態であり、「清貧」は心構え・生き方です。だから、「清貧」は持ち物を丁寧に扱う、良い方を他者に譲る、不便なことを喜んで受け入れるなど具体的な行動に現れます。
しかし、物が溢れる現代社会で『清貧』を生きることは簡単ではありません。だからこそ、まずは日本古来の『もったいない精神』を実践していきたいものです。